認知症は、年齢とともに誰でも発症する可能性がある神経変性疾患です。認知症の症状は、人によって異なりますが、最も一般的な症状は記憶障害です。しかし、認知症には他にも多くの症状があり、その中には自己中心的な行動が増えるというものがあります。以下、この症状について詳しく解説していきます。
認知症とは
認知症とは、脳に異常が起こり、その結果、認知機能が低下する疾患の総称です。認知症には、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症など、いくつかの種類があります。認知症は、主に高齢者に多く見られ、年齢とともに発症するリスクが高まります。
認知症の症状
認知症の症状は、人によって異なりますが、一般的には以下のようなものが挙げられます。
記憶障害
言葉の理解力や表現力の低下
判断力や決断力の低下
物事を整理する力の低下
注意力の低下
これらの症状が現れると、日常生活に支障が出るようになります。たとえば、買い物に行っても、何を買うつもりだったのか忘れてしまったり、人と会話しても意味がわからなくなったりします。
自己中心的な行動とは
認知症の人が自己中心的な行動をとるということは、周りの人たちにとっては非常につらいことです。しかし、これは認知症の症状の一つであり、本人が意図的に行っているわけではありません。
自己中心的な行動とは、自分の欲求やニーズに基づいて行動することを指します。認知症の人が自己中心的な行動をとると、自分の思い通りにならないと不機嫌になったり、自分の思い込みで物事を判断したりします。例えば、自分の好きな食べ物を食べたがったり、好きな場所に行きたがったり、自分の意見を押し付けたがったりすることがあります。
このような自己中心的な行動は、認知症の人が自分の認知機能の低下によって、周りの人とのコミュニケーションや社会的なルールを理解することが難しくなることが原因です。また、認知症の人は自分自身についても理解しづらく、自分の状態について正しく把握できないことがあります。
自己中心的な行動によるトラブルの例
自己中心的な行動は、認知症の人だけでなく、周りの人にも様々なトラブルをもたらすことがあります。以下は、その例です。
・食事の問題
認知症の人が自己中心的な行動をとると、好きな食べ物しか食べない、あるいは食べないといった行動が現れます。その結果、栄養バランスが崩れ、健康に問題を引き起こすことがあります。
・買い物の問題
認知症の人が自己中心的な行動をとると、自分が欲しいものだけを買ってしまったり、買い物を忘れてしまったりすることがあります。また、店員や他の客に対して無礼な態度をとったり、突然立ち止まってしまったりすることもあります。
・社交の問題
認知症の人が自己中心的な行動をとると、自分が話題に興味を持たないときには無言になったり、自分の話しかしなくなったりすることがあります。また、自分の意見を押し付けたがったり、他人のプライバシーを無視したりすることもあります。
対策
自己中心的な行動に悩まされる認知症の人には、周りの人が対策を講じることが必要です。以下に、その対策をいくつか紹介します。
・コミュニケーションの工夫
認知症の人とコミュニケーションをとるときは、簡潔で明確な表現を使い、相手の話に耳を傾け、共感することが大切です。また、相手の話を引き出す質問をするなど、コミュニケーションの工夫をすることも必要です。
・ルーティンの導入
認知症の人は、ルーティンを導入することで自分の行動を予測しやすくなります。また、ルーティンを守ることで不安感を減らし、自己中心的な行動を減らすことができます。
・リミットセッティング
認知症の人には、自己中心的な行動をとらないように制限を設けることも必要です。例えば、買い物に行くときは、買うもののリストを作っておく、あるいはお金を少額しか持たせない、あるいは同行する人をつけるなどの対策が考えられます。
・訓練プログラムの導入
自己中心的な行動を減らすためには、訓練プログラムを導入することも有効です。例えば、社交の場面での振る舞いや、食事のマナーなどを訓練することで、自己中心的な行動を減らすことができます。
まとめ
認知症の人が自己中心的な行動をとるのは、自分自身や周りの人とのコミュニケーションが難しくなるためです。自己中心的な行動によって、食事や買い物、社交などのトラブルを引き起こすことがありますが、周りの人が対策を講じることで、トラブルを回避することができます。コミュニケーションの工夫やルーティンの導入、リミットセッティング、訓練プログラムの導入などが有効な対策となります。


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