誰でも自分の話に興味を示してくれなかったら、悲しい気持ちになります。特に家族と離れて、他人と施設で暮らす利用者さんのなかには孤独を感じていらっしゃる方もいます。そうした気持ちにも配慮する必要があります。
「もっと大変な人もいますよ。」(NG)
「姑にいじめられ、亭主に浮気され、振り返ってもいい人生でなかったわ。」と愚痴る利用者さんは多いです。そういうときに「もっと大変な人もいますよ。」慰めるつもりで言うことが多いです。でも、たいていは利用者さんに否定されてしまいます。「あんたみたいなひよっこに人生の何が分かるのよ。」と怒られてしまうことだってあります。
「いろいろ苦労されたんですね。」
「いい人生でなかったわ。」利用者さんの愚痴を聞いたときに、たとえば「いろいろ苦労されたんですね。それを乗り越えてきた○○さんはすごいです。」「いろいろなことを経験した○○さんの人生はとても素晴らしいと思います。今度は楽しかった思い出も聞かせてくれませんか。」というように理解を示す声掛けをして、相手を肯定する声掛けで信頼関係を築くことが大切です。
「今度は楽しかった思い出も聞かせてくれませんか。」
愚痴を言う背景には、困ったことを聞いてほしい、寂しいから自分の話を聞いてほしいなど、いろいろあると思います。寂しさからの愚痴の場合は、あなたの話をちゃんと聞いていますという姿勢が必要です。あまり暗い話になると心がふさぎ込んでしまわれますので、話を楽しい方向に転換するために、うれしかったことや楽しい思い出などを話してくださるようにしてみてもいいと思います。

