入浴を嫌がる利用者さんに対する入浴介助の声かけ

声掛け

入浴介助は大切な介護の仕事のひとつです。でも、たいていの利用者さんは入浴することを拒否されることが多いです。利用者さんの希望を聞くことが介護では必要なことですが、入浴だけは違います。基本は納得して頂いて入浴して頂いてます。体を清潔にしておかないと、たとえば、皮膚の病気や尿路感染症の原因にもなりますし、施設などの集団生活では。対面的にも尊厳の維持にもつながります。

「脱がないとお風呂に入れないでしょう。」 (NG)

高齢者の施設では、お風呂時間も決まっており、限られた時間のなかで、入浴介助の仕事を終わらせようとすると、利用者さんのペースを考えず、こちらのペースに巻き込もうとしてしまいがちです。「〇〇さん、お風呂に入りましょう。お手伝いしますからね。」と服を脱がせてしまいます。当然、利用者さんは怒ります。「何をするんだ!見ぐるみはがす気か!」「脱がないとお風呂に入れないでしょう。」これでは、無理やり入浴させることになり、理想の介護とは言えません。

「今度ご気分のいいときにでも、お風呂に入りませんか。」

たとえば、「〇〇さん、困っていることがあれば何でもお手伝いしますから、おっしゃってくださいね。」と切り出しておいて、「今日のご気分はいかがですか?」と聞き、「そうですか。今度ご気分のいいときにでも、お風呂に入りませんか。お風呂は好きでしたよね。」と言って、利用者さんの反応をみます。人手不足という環境下では、利用者さんの希望にあった介護は難しいです。利用者さんのなかには、寝る前に入りたいという方もいます。施設の方に風呂の時間などの要望を提案することもいいかもしれません。でも、それは別問題として、介護士としては施設の決まりのなかで介護するしかないです。

「お医者様がくるので薬を洗い流さないといけないから。」

心を閉ざしがちな利用者さんに対して、こちらのペースを押し付けてしまうと、ますます自分の殻に閉じこもってしまいます。基本的には、利用者さんのペースに合わせた介護を心掛けるしかないようです。私のグループホームの場合は、たいてい入浴拒否されますので、最初のうちはベテランの介護士に声かけだけお願いします。先輩介護士の声かけをマネしながら、いろいろと挑戦しています。最初は天気の話から入って、「汗を流しましょう。」「お医者様がくるので薬を洗い流さないといけないから。」「家族の方が来られるから体を綺麗にしておかない。」「家のお風呂のボイラーが壊れたから。」「家族の人がお風呂に入ってと言ってたよ。」「入浴後のビールって最高じゃない。」・・・ やはり、ベテランの介護士さんになると、その利用者さんのキーとなる言葉をうまく使って誘導するようです。日頃から信頼関係を作っておいて、あの介護士さんの言うことなら聞かれる方もいます。

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