一生懸命に作った料理をまずいと言われた時の対処法

声掛け

グループホームでも、介護士が料理を作って利用者さんに料理を提供するところもあります。私が勤務しているグループホームでも、介護士が料理を作ります。介護士になる前は自宅で料理をしたことがありませんでしたが、介護士になったおかげで私もそこそこ料理ができるようになりました。グループホームでは利用者さんに手伝って頂いて、料理を作るのが基本ですが、認知症が進むと、少し前までは料理ができていた利用者さんがまったく料理ができなくなってしまうこともあります。ほんとうは残存能力を生かした介護が理想ですが、危険を伴う場合や清潔さを保つことができなくなってくると、料理以外のお手伝いやレクリエーションで残存能力を生かしていくことになります。

「一生懸命作ったのに、そんなこと言わないでください」 (NG)

介護士も長年やっていると、作った料理を「まずい!」と言われても、平常心を保つことができるようになってきますが、一生懸命を作った料理を、「おいしくないわ」と言われたり、「食べたくない!」と拒否されても、いい気持ちはしません。また、食事されないことでの健康管理がうまくいかないことになってしまいます。利用者さんのことを思って一生懸命作った料理であればあるほど、「まずい!」と言われたときに、「一生懸命作ったのに、そんなこと言わないでください」と利用者さんの言葉を否定したくなります。否定すれば、利用者さんだっていい気がしません。「私だって悪気があって言ったわけじゃないのに・・・」利用者さんの方も親切心で素直な気持ちを言ったのかもしれません。

「私が心を込めて作ったものに文句を言ってひどい」 (NG)

女性の利用者さんの場合、ほとんどの人が長年、料理をしてきたわけです。できるなら自分で料理したいと思っている人もいます。自分の味付けやこだわりがあるのは当然のことだと思います。介護士が作った料理に対して苦情を言いたいこともあるでしょう。そういうときに、感情的になってしまうと、人間関係もギクシャクしてしまいます。「私が心を込めて作ったものに文句を言ってひどい」と否定的にとるのはよくないでしょう。それより、利用者さんがどんな味付けを好んでいるのか、利用者さんの気持ちを最優先したいところです。

「まだ、慣れてなくてごめんなさい。作り直すので味を見てくれませんか」

とりあえずは相手の気持ちに寄り添うことが大切です。また、高齢者の方は料理の熟練者がほとんどです。素直に「教えてください。」という姿勢で接することができれば、喜んで教えてくださるかもしれません。利用者さんは教えることで、残存能力をあげることができますし、困っている人に教えてあげたという満足感を得ることができるでしょう。

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