感情的になり暴力を振るう原因と対策と対処法

対応

認知症高齢者がすぐに感情的になり暴力を振るう原因

怒りをコントロールできなくなる「暴力」は脳の状態から説明すると、前頭葉が障害されることで、神経伝達物質であるアセチルコリンが増えたり、同じく神経伝達物質のドーパミンが増えて攻撃的になり、怒りをコントロールすることができなくなっています。すぐにかっとする、切れやすくなります。前頭側頭型認知症の場合は、怒りだけでなく様々な感情のコントロールが難しくなってきます。また、脳血管障害では言葉が出にくくなり、そのいらだちから暴力を振るってしまう場合も考えられます。

認知症になって、これまで出来ていたことができなくなり、気持ちが不安定になってきます。これまで経験したことがない障害が現れたときに、それを受け入れることができずに気持ちが不安定になりいらだっています。どうして自分だけという被害者意識や人とコミュニケーションがとれないもどかしさもあり、また、身体的にも不自由さを感じているのかもしれません。自分を理解してくれていないという不満や孤独感など、様々な要因が重なって暴力という形で現れていると考えられています。

認知症の中核症状である「見当識障害」は、自分がいまどういう状況にいるのか理解できなくなってきますが、その不安から極度の興奮状態に陥ってしまうこともあります。隣の見ず知らずの他人に対しても急に暴力的になってしまうこともあります。本人にしてみれば、隣の人が急に恐ろしい人に思えてきで、自己防衛のために暴力を振るうことさえあるのです。

認知症高齢者がすぐに感情的になり暴力を振るう対策と対処法

誰でも突然殴りかかられたりすれば、とっさに身をかばい「何をするんだ!」「やめろ!」「どうしてそんなことするんだ!」と強い言葉で反撃してしまいます。それはやむを得ないことだと思います。しかし認知症高齢者の場合、強い言葉で反撃すると、無理やり、介護者側の言うことを聞かせようとしているとさらに興奮させてしまいます。どんな場合においても、こちらが感情を乱すことなく、冷静になり「どうしました?落ち着いてください」「何か気になっていることがありますか?教えてくれませんか」など、落ち着いて静かに話しかけてみてください。

こういう暴力行為が現れたら、人が多い場所や刺激の多い興奮しやすい場所は避けるべきです。暴力的になった時には、こちらがまず落ち着いて、それ以上興奮させないようにして、穏やかな態度でゆっくりと話しかけるようにしましょう。興奮状態が続く場合には、周りにクッションなど置いて、投げたりして興奮を発散させるのも手ですが、早めに精神科医の受診が必要です。

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