認知症高齢者の同じことを何度も聞く原因と対処法

対応

何度も同じことを繰り返し聞くので、その度毎に同じことを答えなくてはいけないので、つい「さっき言いましたよ!」「同じことを何度も言わせないで!」などと強い言葉で責めてしまっていませんか。聞いている本人にしては、これまで聞いたことは忘れているので、「ただ聞いているだけなのに、どうして怒られるのかしら?」と思っています。もっと勘繰る人は「私に知らせたくないのね」と家族の信頼関係が壊れる場合もあります。

認知症高齢者の同じことを何度も聞く原因

アルツハイマー型認知症の最初の症状が「記憶障害」です。「記銘力の低下」は、数分前の自分の言ったことを覚えていません。記憶障害の初期の代表的な症状です。ですから、同じことを何度も繰り返し聞いてくるのです。

また「時間的見当識障害」のため、日時がわからなくなるので、日にちや曜日を何度も確認する場合もあります。しかも、数回ではなく10回以上続くと聞かれる方は、無意味に自分の時間も奪われるので、つい苛立ってしまいます。でも本人は同じこと繰り返し聞いている自覚はありません。

認知症高齢者の同じことを何度も聞く対処法

「記銘力の低下」や「見当識障害」の対処法としては、辛抱強く対応するしかありません。同じことを何度聞かれたとしても、はじめて聞いたような対応をとりましょう。「言ってくれてありがとう」「それは○○ですよ」と、そのつど、はじめて答えるように対応します。

たとえば予定を何度も聞かれる場合は、通院する曜日を大きな文字で書いて貼っておいて「ここにも書きましたよ、見てくださいね」と言ってみたり、本人が見てわかるように、今日の日付や時刻などは日めくりカレンダーや文字の大きなカレンダー、時間がわかりやすい時計をかけておくといいと思います。

物忘れを指摘する言い方は禁句

一つの事例ですが、最近、物忘れが多くなったと自分で気になるようになっていたところ、娘から「それ、さっき言いましたよ」と言われて、自分でもびっくりするほどショックを受けて、本当に自分の物忘れがひどくなったと不安にいっぱいになったそうです。

高齢者の方は物忘れがひどくなっていることを自覚されています。そのため日常生活に不安を感じながら暮らしていることの方が多いです。そこに「それ、さっき言いましたよ」と言われて、自分は認知症になってしまったのではないかという認知症を実感させるようなショックを受けてしまわれます。記憶は消えても、不安などの感情は残っている場合が多いです。家族や介護者は本人の気持ちに寄り添った声掛けにさらに気遣いが必要です。

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