グループホームの利用者さんのなかには、「死にたい!」を口癖にしている人がいました。残念ながら、その方はいらっしゃらなくなりましたが、「死にたい」と言わなくても、「毎日が虚しい、寂しい」と仰る方も多いです。そんな方には、レクに参加して頂いたり、興味を持って頂くようなパズルとか、ぬり絵などを提供して気分転換をして頂いてます。でも、なかなか根本的な解決にはなっていません。
「そんなこと言わずにい長生きしてください。」(NG)
「生きてたっていいことがないんだから死んだ方がましだよ」と仰る利用者さんに対して、「そんなこと言わずにい長生きしてください。」と言いがちです。でも、それでは何の解決にもなりません。でも、利用者さんが発しているSOSに答えているだけいいと私は思っています。一番、やってはいけないのは、忙しいからと言って、無視をしてしまったり、適当にあしらってしまうことです。
「元気がないのでずっと心配していました。」
たとえば、「死んだ方がましだよ」と仰る利用者さんに対して、「元気がないのでずっと心配していました。今の生活はどんなことが大変ですか?」「何か辛いことでもありますか?」と親身になって相手の気持ちや何に困っているのかを具体的に聞いてあげることが大切だと思います。利用者さんの話を聞いてあげることは、介護士の仕事として大事なことですが、なかなかひとりひとり聞いてあげる時間が取れないのが現実だと思います。
高齢になって、配偶者を失った悲しみや不安感は想像を絶するものがあります。奥さんが亡くなられて、生きる気力を失って、半年後には他界される方も多くいらっしゃいます。また、配偶者がいなくなって、もともと持っていた不安が表面化されることもあります。特に自分が働くなって、これから先、生活していけるかどうかの金銭的なことは不安にされる要因のひとつだと言われています。
こうした多くの不安を抱え込んでいる利用者さんに対して、どのような声掛けをすればいいのか悩む介護士も多いと思います。まずは話を親身に聞いてあげて、「あなたのことをずっと心配していましたよ」と、配偶者がいなくなってもあなたは一人ではないというメッセージを伝えてあげたいです。
悩みの原因を具体的に聞いてあげて、解決できることがあれば解決して、ひとつでも、利用者さんの不安を取ってあげることができればいいと思います。

