脳梗塞で感情失禁になったご主人の対処法

声掛け

認知症になると感情失禁になり、怒りっぽくなったり、些細なことで泣き出したり、感情をコントロールすることが難しくなります。また、被害妄想に苛まれているのかもしれません。病気が進んでいくことの不安、老いていくことへの不安、さらに妻に見捨てられるのではないかという不安があるのかもしれません。介護士としては理想として、利用者さんが発する言葉のひとつひとつに対して、その言葉の裏側まできちんと目を向けた対応が求められるものだと思います。

「ちょっと話しただけで大げさですよ。」 (NG)

施設には夫婦でご入居されていらっしゃることもあります。利用者さんに声掛けするのは介護士として当然のことです。あるご夫婦様に声掛けする時、「〇〇さん、こんにちは。」「奥様、今日はいいお天気ですね。」「ええ、気持ちいいですね。」〇〇さんが奥様に向かって、「若い男に色目を使うな!」と言われたときに、「ちょっと話しただけで大げさですよ。」と応対してしまうと、「なんだと、おまえ!」と言い合いになってしまいます。

「〇〇さんはあじさいが好きだと以前、伺ったものですから。」

こういう場合は、たとえば、「すみません。ご夫婦でおくつろぎのところに話しかけてしまって、さっき庭に出たらあじさいが綺麗だったので、〇〇さんにお伝えしたくて伺ったのです。〇〇さんはあじさいが好きだと以前、伺ったものですから。」「・・・よく覚えていたな。」と利用者さんに近づくことができるかもしれません。先ほどの言い合いになる展開とはまったく違ってきます。この場合、〇〇さんはあじさいが好きだという些細な情報をきちんと覚えていたことで、自分のことは見捨てられてないということを伝えられたと思います。

また、今回、〇〇さんのケアもそうですが、奥様に対してのケアも重要です。御主人から攻撃されたことで傷つき、ストレスも蓄積されています。「あんなことを言うのは、病気のせいですよ。」と納得していただかないといけないでしょう。

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