認知症高齢者の幻視の原因と対策と対処法

対応

認知症高齢者の幻視の原因

幻視は実際にその場にいないのに見える症状です。レビー小体型認知症の代表的な症状です。人や動物、虫などがリアルに見えることが特徴的です。なかには亡くなった祖父が話しかけてきたような幻聴を伴う場合もあります。

幻視は現れる時間や日にちが決まっていたり、季節によって強く出ることもあります。症状の出方が変化することもあります。また、季節の変わり目に出たり、夕方から夜にかけて出たり、個人差があります。その本人の傾向をよく見極める必要があります。

幻視で最も多いのが「人」です。ぼんやり見えているのではなく、半ズボンを穿いていたとか、髪の毛の長い若い女性などの具体的でリアルな人物が見えています。幻視で見えた子供に食事を準備してあげたり、存在しないはずの対象に、身体的実感を持って応じようとすることもあります。

認知症高齢者の幻視の対策と対処法

なかには幻視でなく「誤認」の場合があります。本人が指差して「そこに子供が」と言う場合、棚の上の置物や飾り、家具や壁のしみなどがもとになっている場合があります。なにか原因になっていると思われるものがあったら、置く場所を変えたり、目に入らないところに移動してみましょう。

幻視や幻聴は目や耳の病気で起こっている場合もあります。レビー小体型認知症でない場合は眼科や耳鼻科の診察を受けてみてください。

最初に突然、部屋の隅を指して「知らない子供がカーテンの陰から見ている」と言われたら、言われたほうも驚いてしまいます。「誰もいないじゃない」「どこにいるのよ」と言ってしまいがちです。でも、頭ごなしに否定したり、問い詰めたりするのはよくありません。幻視が見えている本人の気持ちになれば、はっきり見えているのに、どうして否定するのだろうと逆に驚いてしまいます。また、何度もやってきて怖いという気持ちもあります。

幻視は認知症の症状の一つだと理解して、まずは本人が怖がっていることを受け止めたり、共感することが大事です。「子供がいるのね」「私がいるから安心してください」「誰もいなくなったから大丈夫ですよ」などと安心させるような声掛けをしてください。

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