認知症高齢者の嫉妬妄想の原因と対策と対処法

対応

認知症高齢者の嫉妬妄想の原因

認知症の初期の症状で「認知機能の低下」で不安になっているときに、孤独感から妄想が始めると言われています。妄想は周辺症状(BPSD)なので、認知症の方、みんなが妄想になるわけではありませんが、嫉妬妄想は男性に多いと言われています。

退職後の虚脱感や孤独感で気持ちが不安定になり、妻にも見捨てられのではないかという思いから嫉妬妄想を引き起こしていることがあります。自分を置いて出かけたらなかなか帰ってこないのは怪しい、浮気しているのに違いないと勝手に妄想を膨らましています。そういうなか「何言っているんですか!」「へんなこと言わないでください!」などと強く否定すると、やましい事があるから強く否定しているのだと、ますますあやしいと疑われてしまいます。

認知症高齢者の嫉妬妄想の対策と対処法

一度持ってしまった妄想は確信になってしまいます。「浮気なんてしていません!」と言ってみたところで、簡単に納得するわけがありません。それよりも「自分が見捨てられる」という不安をなくすようにすることの方が大切です。ただし、あんまりにも本人の興奮が収まらないときは、何か用事を作ったり、お茶を入れるために席を外して、いったんその場を離れて、本人の気持ちが落ち着くのを待つ方がいいです。その時、あまりにも相手を避けるような態度だとますます怪しまれます。

認知症高齢者の嫉妬妄想の対策としては、日ごろからよくコミュニケーションをとって、自分に対する関心がなくなっていないことを認めてもらうしかありません。その時に手や肩に触れるなどのスキンシップをしながら声掛けするのも有効です。買い物や散歩などの外出はなるべく一緒に出かけてください。1人で出かける時は行き先や理由をしっかりと伝えるようにしましょう。1人で出かける時はなるべく早く帰ってくるようにしましょう。

妄想は家に閉じこもり、孤独感と不安を感じている場合に起こりがちです。そういった場合はなるべく外出したり、介護サービスのディサービス(通所介護)を利用して多くの人と出会うのもいいと思います。デイサービスは、福祉施設に日帰りで通い、食事や入浴、レクリエーション、機能訓練を受けられる介護サービスです。高齢者の社会的孤立感の解消になる介護サービスだと思います。

嫉妬妄想を持っている高齢者の方はディケアのスタッフや近所の人にもいいふらす傾向にあります。施設でも自分の配偶者が浮気をしていると言う方もいますが、「そんなことありませんよ」と本人の言うことを否定すると、逆に「自分の言うことを信じてもらえない」と不安や怒りで頑なになり、余計に妄想が強くなってしまいます。こんな時、介護スタッフは「そうですか、困りましたね」と相槌を打ちながら、訴えを聞きます。否定もせず、肯定もしない態度で接することが大切です。

タイトルとURLをコピーしました