家族が誰かわからなくなった原因と対策と認知症の人物誤認

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あんなに可愛がっていた自分の孫を忘れてしまったり、施設ではしばらく来ない家族のことも忘れてしまいます。家族としては自分の存在を忘れられてしまうわけですから、大変なショックを受けられると思います。「わからなくなったのですか?」「ひどいですね!」などと、驚いて騒いだり、責めたりするのはよくありません。まずは「わからない」と言っている本人に話を合わせてください。「あやしい者ではない」「親しく思っている者である」ということを伝たえてあげてください。「おばあちゃん、こんにちは」とやさしく声掛けしましょう。周りの方は「○○さんですよ」とやさしく接して、説明してあげてください。

家族が誰かわからなくなった原因

認知症の症状には「見当識障害」といって、現在の日時や場所、周囲の状況や人物がわからなくなります。認知症が進んでくると、親しい家族でさえわからなくなってきます。家族にとってもつらいことですが、認知症の方も心細く、不安に感じています。感情的になって「しっかりして!」「わからないの!」と責めても何の解決にもなりません。

「見当識障害」によって自分の置かれている状況がわからなくなります。また、「記憶障害」や「判断力の低下」によって状況を理解したり、把握する能力が低下していることも考えられます。

家族が誰かわからなくなった対策と対処法

本人は話しかけてくる相手がわからない時、「ずいぶん馴れ馴れしいけど、誰だろう?」と思っています。「誰?」と聞かれたら、そのつど名前と関係を伝えましょう。決して本人のプライドを傷つけるような声掛けはだめです。「名前を間違えないで!」などと強く叱ってはいけません。忘れられてしまった家族もつらいですが、そういうときは、その場を立ち去ったり、驚いたりせずに、やさしく「こんにちは」とにこやかに挨拶をしましょう。話している間に思い出されることもあります。

また、孫と自分の息子と間違えることもあります。誰かと間違えている場合の対処法としては、支障がない範囲でその人になりきって返事することもいいかもしれません。途中で話のつじつまが合わなくなっても、本人を問い詰めてはいけません。本人が心を閉ざさないように配慮することが大切です。

認知症の人物誤認

誰かと間違える「人物誤認(ごにん)」は家族の誰かと間違えることもありますが、「鏡徴候(ちょうこう)」といって、鏡に映った自分を自分だと認識できないことがあります。その場合は鏡に映った自分に対して話しかけたり、食べ物をあげようとしたりします。「TV徴候」は、テレビの場面を現実のものと取り違えてしまいます。TVのなかの出演者と会話したりします。また、TVの画面に向かって大声で怒りを露わにすることもあります。

そのほか「幻の同居人症候群」といって、誰かが自分の部屋の押し入れに隠れているなどと主張したり、「カプグラ症候群」といって、身近な人物が別の他人とすり替わっているとか別人になりすましていると主張する症状が現れます。

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