認知症のわかりやすい定義

認知症とは

認知症を語るにあたって、認知症とはどういうものなのかということを知らなければいけないと思います。認知症というのは病気ではなく、認知機能が何らかの原因で低下、日常生活に支障をきたすようになった状態のことを言ってます。

つまり、認知することができなくなって、周りのことが分からなくなって、誰かの助けが必要になった状態が概ね6か月間続くこととされています。この期間の定義が微妙です。認知することができなくなれば、一日だって大変です。

私は今、認知症対応型である認知症高齢者グループホームで働いています。これまで多くの認知症の方と接してきましたが、一見、普通の人と変わりません。この方が認知症がどうかの判断は、いっしょに暮らしてみないとわかりません。

認知症高齢者グループホームでは、実際に家族の人が困って預けてこられる方が多いです。私がこんなことを言うのはおかしいですが、もしも家族のなかで介護ができるのなら、家族全員で協力して、居宅介護、つまり自宅で家族全員によって介護される方がいいです。でも、たいていは母親にすべて押し付けられているのが現状です。

認知症高齢者に介護をひとりで頑張ると、実際問題として、介護疲れておかしくなったり、なかには自殺したりする人も出てきています。自分の精神が病んでまで、介護を頑張る必要はありませんが、やみくもに施設に預けるのもどうかと思ってしまうのが私の本音です。

国も居宅介護を推奨していますが、そこには介護保険という問題が大きく関わっています。行政がこれからさらに増え続けるであろう高齢者の生活保障ができるかどうかの大きな問題を抱えています。

若者が高齢者のよりも多くいた時代では、多くの若者の支えによって高齢者の生活は充分、満ち足りていましたが、若者が少なく高齢者の多い時代では、高齢者が高齢者を支えなければいけません。老人が老人を介護することを老老介護と言いますが、多くの高齢者が生活保護を受けなければいけない時代に、その資金はどこからも捻出することはできません。

これまではたくさん予算があったので、施設をたくさん作りさえすればいいと、箱物(建物)に資金を投入してきましたが、結局は人材の確保も難しいし、資金も底をついてきて、今では在宅介護の方向で進めてきています。

介護の仕事は精神的にも肉体的にも厳しいです。そのうえ、経済的にも苦しいので、人材が集まりません。介護福祉士になって10年以上の勤務者が優遇される話もありますが、結局は会社の方にお金は流れていくので、現場の方に巡ってくるかは甚だ疑問です。

これまで、施設や事業所の方は優遇されていましたが、介護士の方はぎりぎりの生活です。経営者が儲かっただけです。そんななか国や厚生労働省が思いついたのが認知症サポーターです。認知症サポーターは認知症の人や家族を支援する応援者です。ボランティアの力で、お互い守りあう、私はある意味、理想的な試みだと思っています。

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